映画「ショートホープ」少年の成長を追体験するストーリー

夫の友人の友人の初監督作ということで、

渋谷ユーロスペースにて鑑賞してきました。

「ショートホープ」

森田芳光監督や阪本順治監督らの作品で助監督を務めた、

堀口正樹監督、初の作品。

【生きる場所を見失った孤独な少年が、愛や希望を求め、まだ見ぬ父親に会いにいくため旅に出る姿を描いたドラマ】

たまたま初日でしたので、舞台挨拶も拝見しましたが

監督は、「音楽に頼ることもなく、ドストレートに描きました」という意味合いのことを話されていました。

本編を見て納得。

ストレートでシンプルな作品。

手負いのライオンの子どもが、親を捜して目をぎらつかせて旅をする…。
そんな印象を受けました。

「父親に会いたい」という目的を持ってグイグイ進んで行くストーリー展開で、集中して見られましたが、
やはり、主人公の少年・和也を演じた、竜跳君の演技が秀逸だったと思います。

舞台挨拶では少年らしい照れや緊張感がビンビン伝わってくる竜跳君でしたが、
スクリーンでは別人のようでビックリ！
役者さんですね〜。

YouTubeの予告編でも感じられますが、ストリップ劇場、安アパートの一室…。
昭和の匂いがする一本でした。

タイトルも「ショートホープ」ですものね。

出演者それぞれの日常が、生きるって楽じゃない、でも、きっと明日もそれぞれ生きていくんだろうなぁ…
そんな「ゆるやかな強さ」を感じさせてくれて、意外と清々しい気持ちで劇場をあとにできました。

見ない方が良い現実もあるけれど、それを見ないと大人への階段を昇れない…ということかな？

「ショートホープ」上映情報　↓

「ショートホープ」公式HP　↓